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「英語はスペリングと発音が違いすぎます!」そうかな?

「英語ってなんでスペリングと発音が違いすぎます!」

―あー、中高生も必ずそれ言うけれど、あなたもそう思うのね。たとえば?

「こんなの見つけました。 “A rough-coated, dough-faced, thoughtful ploughman strode through the streets of Scarborough; after falling into a slough, he coughed and hiccoughed.” ghの発音、いろいろありすぎです!発音どころかthrouGHなんて黙り込んじゃってお化けです。」

―お化け、いいねえ。イギリスはお化けだらけ。

実はね、みんなが思う以上に実はスペリングの通りに読んでいるんじゃないか、と思ってる。アメリカではCoke “Lite”って普通でしょ?でもイギリスでは眉を顰める人が何人もいてね。アメリカ式が嫌いというわけじゃないの。何となく気持ち悪いんだって。

で、ウェールズの友人とウェールズ語のこと色々話していたときにヒント発見。あ、ウェールズ語はね、一見つづりが奇天烈だけれど古い言語の特徴が残っていて、子音にも母音のやわらかさが残っている言語。で、ウェールズ語の「ありがとう」は”diolch”ディオッホみたいな音。

ウェールズ、スノードニアにて、2011年

私が「あら、Lはどこいっちゃったの?発音しないの?」と尋ねると、友人はなぜか天井をにらんで何度かdiolch, diolch, diolchと繰り返し…「ちゃんと言ってるわよ」と。

耳を澄ますと…あ!言ってる。音にはなっていないけれど息で言っている!声になる前に消えてしまっているけれど、確かに息で言っている。

そう思ってlightを聴いてみると…ghのタイミングで確かに息のかけらが聞こえる!息だけでghをひっかけてるような。liteだと、iのところはべたっと母音のみ。日本人発音によくあるけど、なんだか「らしくない」。

そうやって息に耳をすませてみるとbeautiful だってbūtifulとは違ってる。

そんなこと辞書に書いてない?そりゃ無理もない。あれは発「音」記号なので「息」は書いていない。でも人の声には「音と息」がある。

息なんか聞こえない?

確かにいきなりでは無理。でも慣れれば聞こえてくる。自分でも言えるようになる。自然になる。

同じヴァイオリンの曲を聴いても、弓の返しが聴いてわかるひとと、そうでないひとがいる。ひたすら聴いて、自分でもひたすら弾くと、弓の返しが呼吸のように聞こえてくる。

ひたすら聴き、ひたすら弾けばいい。

あなたの英語も同じこと。自分で夢中になれる題材を選んでやってみたら。

このコの響きを聞いたとき、私だ!と感じました。

ふと気になるのが日本語の音。平安時代から表記と発音はずれていた、と聞いたことがあるけれど、どうやって調べたのかしら。

「たまふ」と「たもう」は口、息のしぐさが違うのでは。(おお、英語でもautumnってある。)

わかりやすさを優先するあまり、もともとあったものがないことにされているのでは…
面倒くさがって昔の音質よくないCDみたいなものを歓迎しているのでは…
それが私たちの言葉への感覚、耳と頭をなまらせているのでは…

お化けと一緒にちょっと心配してる。

 

 

 

 

 

1月6日まではクリスマス。商業的でも騒いでもいい、ただ…

みなさん、クリスマスはいかがお過ごしですか?明日から16日あたりまでずっとクリスマスですからね、ここいらでくたびれていてはいけませんよ。

えっ、昨日、今日で散財してしまった?
なるほど初もうでのお賽銭はしょぼいわけだ。

日本では「クリスマスが商業的すぎる!」との批判の声を耳にします。中高生のころの私もそうでした。毎朝讃美歌、説教、祈り、讃美歌からなるきちんとした礼拝で1日を始めていたのですから、骨身に沁みていました…「なんにも知らない人たちはみっともないわね」と思っていた…青かった。

あのねえ、クリスマスに辛気臭い顔しててもしょうがないでしょ!
めでたく騒いでいいんですよ。


だいたい明治のキリシタン禁令解除以降クリスマスが入ってきたころには、欧米のクリスマスはすでによっぽど商業化していました。

昼3時過ぎにはなんだか暗くなるイギリスだって夜までこのとおり。
INPP関係でよく行くチェスターのクリスマスマーケット。まあ、程よい暗さですが。

 

 

そもそもイエスの母子手帳にお誕生日1225日と書いてあるわけではありません。

3世紀、クリスマスをいつにするかは大議論の的でした。520日、418日か19日、525日、12日、1117日、1120日なども候補に挙がっていたのです。

どなたか当たった方は…?あら、うちの親戚3人も当たってる。もとになる暦が違いますが。

1225日なったのはローマ暦の冬至だから、とか春分から9か月でちょうどいい、とか異教の太陽の祭り、とかいろいろな説があります。

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ストックホルム近郊、イエルナの共同体。バイオダイナミック農場の土壌はびろうどのよう。リンゴも来年の土壌に。

決めた理由はいろいろでしょうが、受け入れられた理由は「異教の太陽の祭り」が腑に落ちます。異教というのは何とも上から目線な訳語です。私は人びとの感覚に沿うものになった、と思うことにしています。

北半球の人たちにとって冬至とその次の日の昼の長さの違いは、425日と26日の違いよりありありと感じられたことでしょう。ああまた暖かい春が来る!生き延びられそうだ!という喜びでいっぱいになったことでしょう。

それは理屈でなく、ハラで感じる喜びだったはず。

このハラの感覚が予熱となっているところに、すべてのヘマを何事もなかったかのようにしてくれるというイエスの誕生が重なったら…そりゃ自然にうまくいくでしょう。

さて、身も蓋もないようですが…めでたく騒いで散財した後は2つ気に留めてほしいことがあります。

  1. 1回目のクリスマスの前は「いつまで待てばよいのか知りようもないまま待つしかなかった」時間であったこと。そういう時間は永遠の長さに感じられます。こんな待ち方は最近あまりきかなくなりました。
  2. 光の復活(おとずれ)=命の復活(あらわれ)ではないこと。命の復活=芽吹きにはなお3か月あまりかかります。その間目に見えぬ土壌の中はなかなか忙しいのです。そんなにインスタントじゃないのよ。なにごとも前触れ、本番と二段構え。

こんな話もしているから忙しんだわね。

ご関心おありの方はお気軽にご連絡ください。道場見学はお断りしていますが、おひとりずつお話伺っています。

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